宮中料理から生まれた千枚漬
今から百数十年前の江戸時代末期、天皇の嗜好にあうように毎日工夫を凝らしていた宮中料理人がおりました。ある時、その料理人は京都縄手三条に店を構えていた漬物屋が尾花川漬けとして売っていた「かぶら」からヒントを得て、自らの宮中料理の経験をもとにそのかぶらの漬け方、風味、調理法の工夫を重ねました。さらに原料となる上質のかぶらを求めて、ようやく聖護院の里のかぶらを使って漬物をつくり上げました。天皇が大変喜ばれ、「千枚に削った」ことからいつしか千枚漬と呼ばれるようになりました。京都では、毎年12月になると樽詰めの千枚漬が贈答品として重宝されています。


11月の霜が降り始める頃より原菜の聖護院かぶらは京都丹波地方の契約農家で特別な栽培方法で大切に育てられたものを、その日漬け込む分だけを仕入れ、北海道産の利尻昆布と天然塩を使い、伝統の製法で一枚一枚丹念に漬け込み、伝統の味わいへと仕上げております。冬場だけの伝統の京の味覚です。


洗わず、銀杏切りにしてお召し上がりください。お好みで適量の醤油、柚子、七味を加えていただいても結構です。また壬生菜の浅漬を巻いたり、サーモン、生ハム、いくらをのせたオードブルも最高です。


京都 錦小路|京漬物 桝悟(ますご)